今回は遺言書に関する記事の続きです
☆前日の記事はこちら → 遺言書を書くの?エンディングノートだけでもいいの?の疑問に答える①
遺言書と違って法的効力がないならエンディングノートは「意味ないのかな?」という疑問におこたえしていきます。
遺言書とエンディングノートの違い。
これは遺言と異なり「法的効力がない」こと。
遺言がない場合に遺産について、後に遺産分割調停に入った場合には、話合いのための
ひとつの参考資料になるに過ぎず、また、遺産分割審判の手続きに入った場合において
は、裁判所の判断を拘束するものにもなりません。
では、エンディングノートに記載する意味はどこにあるのでしょう。
エンディングノートは争いが想定されない家族にとっては「一定の指針」になります。
突然お亡くなりになった場合、財産の分配をするにしてもどうしたらいいかわからない
とお悩みになることがあります。
もう一度いいます。残されたものへの指針になるのです!
また、遺言のような厳格な方式性は要求されないので、自分の思いも含めた肩肘張らな
い自由な記載をすることも可能です。
そして自らの死後の財産関係については、漠然としか考えていないことも多いと思いま
す。エンディングノートに記すためにこれまで築いた財産について一度整理するキッカ
ケになります。預貯金や不動産を含む遺品整理に対しての自分の考えを整理するために
も役立つでしょう。
財産関係については、家族であっても面と向かって話すことをためらうことも多いので
はないでしょうか。身近な家族すら知らないこと、配偶者でさえ把握していないこと
も実はありませんか。例えば、タンス貯金、知らない口座、知らない株や投資、仮想通
貨などなど。
エンディングノートを記した後、これを題材に家族が集まった際に話ができるといいで
すね。お正月、お盆など家族みーんなが集まった機会に。
「こんなの書いてみたんだけど」と会話の糸口なります。
聞いてなかった・・・なんて家族の争いの火種にしないためにぜひとも!
またこのときお話しした家族の様子が
「あれ、この反応?思っていたかんじと違うな。なんだか争いになりそうな気がする」
という気配を感じたら・・・?
遺言を改めて考えましょう。