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臓器提供 献体・・・意思表示するうえで必要なこと

エンディングノートには臓器提供について記載する欄があります。
また、臓器提供意思カードが免許証やマイナンバーカードに記載できるようになっていたりと、わりと言葉については目にすることもあるのではないでしょうか。

でも実際
✅臓器提供と献体って何がどう違うの?
✅どこに・何を・いつ申し込むの?
✅自分の意思なの?家族の意思なの?
✅お葬式や火葬はどうなるの?
そう思う方も多いのでは。
ひとつひとつ調べるのも面倒くさいですしね。

本日は、献体・臓器提供の情報をまとめてご紹介したいと思います。

1.献体とは

献体とは、医学・歯学の大学における解剖学の教育・研究に役立たせるため、自分の遺体を無条件・無報酬で提供することをいいます。
医学教育の最初にまず履修する「解剖学実習」にてご遺体を扱います。
最大の意義は、みずからの遺体を提供することによって医学教育に参加し、学識・人格ともに優れた医師・歯科医師を養成するための礎となり、医療を通じて次の世代の人達のために役立とうとすることにあります。看護師・理学療法士・作業療法士なども解剖学の実習で携わります。
私も看護学生時代に解剖学実習で人体の構造を学習させていただきました。臓器の特徴など教科書や模型だけではイメージしづらい部分も学び、貴重な学習をさせていただいたと思っています。

献体の申込先

献体篤志家団体(献体の会)
□医科大学(大学医学部)
□歯科の大学(大学歯学部)
*注意!申込み先は大学病院ではありません。

献体の会または医科および歯科の大学に電話などで請求すれば申込書を送ってもらえます。

詳しくは ⇨ 公益財団法人 日本篤志献体協会

献体をした方が亡くなったあとの流れ

献体登録された方が死亡されたあとは、ご遺族あるいは身近な方が、会員証に書かれた連絡先(献体登録大学)へ電話連絡をします。その際、葬儀の日取り、その他のご遺族側のご予定、ご希望なども含めて大学側と相談します。
看取る前には、献体登録している大学への連絡先をしっかり用意しておく必要があります。

通夜・告別式などは通常の葬儀と同様に行います。
ではどこが違う流れなのでしょう。
通常は葬儀の後、ご遺体は出棺して火葬場へ向かいますよね。献体する場合は、火葬場でなく大学に運ばれます。

遺骨はいつ戻るの?

防腐処理等の解剖準備期間も含めて普通は1~2年、長い場合は3年以上かかることがあります。
解剖学実習終了後、大学側で丁重に火葬し遺骨を返却します。当然ですが、火葬代は大学持ちです。いずれの大学でも、献体された方々のために、毎年慰霊祭が行われています。

2.臓器提供とは

重い病気や事故などにより臓器の機能が低下した人に、他者の健康な臓器と取り替えて機能を回復させる医療です。移植でしか助からない命があります。第三者の善意による臓器の提供がなければ移植医療は成り立ちません。

臓器提供は、脳死後あるいは心臓が停止した死後にできます。

臓器提供に関する検査や手術などの費用についてご家族の負担はありません。 また、臓器の提供はあくまでも無償の行為です。葬儀代など金銭の支払いはありません。

臓器提供の意思がある方が亡くなった後の流れ

心臓、腎臓、膵臓・・・・臓器により異なりますが、心停止前に薬液を血が固まれないようにする処置をすることもあります。または心停止後すぐに手術室へ向かい、臓器摘出をします。手術時間3~4時間。手術のための創(あと)が腹部につきますが、手術後にきれいに縫合。ガーゼやテー プなどで覆い、創(あと)が直接目にふれないようにします。眼球提供後は、義眼を用い、まぶたを閉じた状況となります。手術後には身体をきれいにし、ご家族に会うまでおよそ3時間を要します。
その後は通常通り、通夜と葬儀を行います。
日本臓器移植ネットワーク

<h3>臓器提供意思表示の方法</h3>
①インターネット申し込み
パソコン →http://www2.jotnw.or.jp
スマートフォン →http://www2.jotnw.or.jp/sp
フィーチャーフォン →http://www2.jotnw.or.jp/m

②健康保険証、運転免許証、マイナンバーカードでも意思表示欄設置がすすんでいます。

③意思表示カードへの記入
意思表示カード に対する画像結果

内閣府の世論調査では、40%以上の方が臓器提供をしても良いと回答しています。また少ないとは言え約5%の方が意思表示カードに提供すると記入しています。
しかし、2015年、日本の臓器提供数315件に対し、アメリカは79.3倍の24,980件。まだまだ周知されていないですね。

3.まとめ

献体登録や臓器提供の意思を示しても、死後、実際に実行するのはご遺族です。
当たり前ですが申込み者本人は電話できません。
献体登録や臓器提供は崇高な本人の意思の元に行われます。
しかし、遺体に手を加えることに心理的に抵抗感があるご家族も多くいらっしゃいます。
どのような気持ちで、献体や臓器提供を行おうと思ったのか、それを知ることで「それならば協力しよう」という考えになることもあります。

また、お葬式などの段取りについても、通常と異なるため不安に思われるかもしれません。
ご遺族の中に一人でも反対がありますと献体は実行されません。
献体や臓器提供の意思がある方は、あらかじめ家族や大切な方へご自身の考えを説明し、不安に思うことは一緒に解消しておきましょう。伝えておくことはとても大切なことです。

ご自身やご家族との考えの一助になればうれしいです。

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