
もしもの時に安心! エンディングノート
1.商品情報
Amazonにて1000円
弁護士さん監修のエンディングノート。
終活に詳しい武内優宏弁護士の記事は、週刊ダイアモンドや日本経済新聞など多数のメディアに取り上げられています。
タテ25.8 x ヨコ18.2 x 厚さ0.6 cm B5ノートサイズ
大学ノートとほぼ同じ大きさ。
つるっとしたカバーがついている一般的な書籍です。
書籍なので、ノートと違い手で抑えて記入しないとパタンと閉じてしまいます。
2.対象年齢
特になし。もしもの時を考える方なら全年齢対象。終活メインではないノートです。
急に入院することになったり、あなたの財産・持ち物を相続するような時に役立ちます。
日常生活の中でも備忘録として活用することもできます。
3.もしもの時に安心!エンディングノート/目次
◇第1章 自分のこと
自分の基本情報/健康管理について/学歴・職歴について
携帯電話・パソコンについて/WebサイトのIDについて
◇第2章 お金・資産のこと
預貯金について/口座引き落としについて/有価証券について/その他の金融資産について
不動産について/年金について/保険について
/クレジットカードについて/電子マネーについて/ローン・借入金について/貸付金について/自動車・バイクについて
◇第3章 家族・親族・友人
家族の基本情報/家系図/親族について/友人・知人について/所属団体(グループ)について
◇第4章 自分の「もしもの時」
看護・介護について/告知・終末医療について/葬儀について/
お墓・納骨について/遺言書・相続について/ペットについて
◇第5章 自分の大切なもの
好きなもの・大切なもの/自分の年表/旅の思い出/家族・友人へのメッセージ
4.総評・口コミ・レビュー
2015年6月12日 第1刷発行
2018年7月2日 第7版発行
プレジデント社発行なので、サラリーマン向けかな?と思って開いてみたが、特にビジネス仕様ではない。
余計な装飾がなく、シンプル、スッキリしている。文字記入欄も大きめで記入しやすい。
下記の写真は上がコクヨ、下が本書。書き込み欄の大きさはコクヨと同等か若干大きめなだけだが、比べるとスッキリしている分、記入欄が大きく見える。
一方で、必要事項のみを記入するノートなので形式張ったかんじは否めない。
行政書士さんが作成したノートだけあり、家系図記入についても指示が明確。
無理にすべての欄は記入しなくてもいいが、法定相続人は最低限記入しましょう、とコメントがある。
習い事やカルチャーセンター、サークルなどは、家族が話には聞いていても団体名や連絡先まではおそらく把握していないと思います。こちらのように一覧表に記入できたら安心です。引き落としの会費があれば、備考欄に書き込むとわかりやすいですね。
延命治療、についての記載は、どのエンディングノートも手薄だが、本書はかなりあっさりしたもの。
口から摂取できなかったら経管栄養や胃ろうは使いたい?心肺蘇生は?延命治療とは何を指すのか、がわからず、実際介護状態になったときに指針にならない。チェックの上、メモ欄に自身で詳しく記入しないといけない。
また、終末期医療についてが「ホスピスに入るか」「ホスピスに入らないか」の選択肢になっているのには閉口した。終末期医療=ホスピスではありません。自宅でも、施設でも終末期医療を受けることはあります。
医療や介護に対する価値観がもう少しわかるような記載にすると、たとえ本人が話しに参加できない状況でも、意思を汲んだ方針を決めていくことが出来ます。
思い出については、年表形式でなく、思い出深い時期をピンポイントに記入できます。また旅の思い出も記入できます。
シンプルなエンディングノートの割に、こうした思いをつなげるページもあるのが本書の特徴。
5.5つ星判定
エンディングノートソムリエに評価 3.5
思い出をつなぐ機能は求めていない、事務的かつ簡易なエンディングノートを求めている方にはよい。
コクヨ エンディングノートのような、圧倒的情報量というモノではない分、記入しやすく感じる。ゆったり書き込みやすいノートである。
書く前から「面倒だな」と思ってしまうような量でないことが魅力。
相続や事務的作業をまとめることがエンディングノートで重視、シンプルを求めている方、かつ少しくらいは思い出も記入しようかな、という方には合うエンディングノートと思います。