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免許返納 親をどう説得するか【具体例を考える】

東京・池袋でおきた高齢ドライバーによる暴走事故で12人が死傷した事件。
親の運転が急に不安になり、免許返納の話をしたくなることはとても理解できます。

しかし、なかなかうまくいかないのが実情。

どのように声かけをしていけば、免許返納を考えてくれるだろう。何て言えばいいのだろう。そう悩まれる方もいらっしゃるでしょう。
今回は、具体例も挙げながら、円満に免許返納に向かっていける言葉かけを書いていこうと思います。

ただし、親子の関係性はそれぞれ。親の性格も子の性格も違うので「この言葉を言えば大丈夫」というような魔法の言葉ではありません。具体的な声かけのヒントにはなると思います

1.「親子」という照れくささを乗り越える

親に事故にあってほしくない、事故をおこしてほしくない、という気持ちは親を思ってこその考えでしょう。その気持ちをどう伝えるかが大切です。
しかし実際親の顔を見ると照れや親子ゆえの甘えが先行してしまい、ぶっきらぼうに
「もういい加減、年なんだから運転やめたら」
「こないだの高齢ドライバーの事故のニュース見ただろ。もう若くないんだからさ」
などと話をしてしまいがちです。

また『高齢者は免許を返納すべき』という世間の話題に便乗して話を持ち出すこともあるかもしれません。しかしこれは逆効果。
このような形で返納を迫っても運転者本人が納得しなければ、免許返納という行動には結びつきません。
この説得方法で「うん、そうだな。よし明日免許返納しよう」と思う親は、まずいないでしょう。
むしろ「小馬鹿にされた」「年寄り扱いされた」と、ただ怒りや悲しみに包まれてしまい、1番伝えたかった「親が心配」という肝心な気持ちが伝わらず気まずくなるだけです。

親子で正面切って大事な話をするのは、なかなか切り出しにくいもの。ですが、大切な話ほど真摯に向かい合う必要があります。
また、親がここまで運転をしてきた歴史やその思いを尊重することも大事です。
その運転で仕事に行ったり、買い物や病院などの用事を済ませたり、ちょっと足を伸ばして旅行にいったこともあるかもしれません。子どもたちを乗せて運転をして出かけた思い出があるかもしれません。
その思いを汲まずに急に免許を取り上げようとするのは、非常に乱暴なこと。

親の運転してきた歴史に敬意を示すにあたって、そのきっかけになる動画を見つけました。
運転への思いを考える良い機会だと思います。ついつい、親への甘えできつい言い方をしてしまう方も、これを見れば少し言い方が和らぐような気がします。

「免許返納 NEXCO」の画像検索結果感動サプライズに涙。父と母の卒業旅行 ~The Last Long Drive~

運転歴48年。免許返納を前に、78歳の父は母との最後のロングドライブへ。
思い出の地を巡った彼らに、息子や娘、孫たち家族が用意していたのは感動的な運転卒業サプライズだった。
実際の家族による、心あたたまるストーリー。

NEXCO東日本は、高齢ドライバーの自動車運転に対し、ご本人だけではなく、ご家族で向き合っていただくための活動を実施しています。
高齢ドライバーの運転について、ご家族で話し合ってみませんか?

2.免許返納に伴う心配事、困り事をじっくり聴く

交通の便が良いところ住んでいると「電車もバスも走っているし外出できるでしょ」などと言ってしまいがち。
しかし、親の生活すべてを子どもが知っているわけではありません。
ここだけは、車を利用したい!という事情があるかもしれません。
子どもからの一方的な思いこみや決めつける言動には注意が必要です。

親の習い事
親の交友関係
親がどこで買い物をしているか、まとめ買いか、毎日買い物する派か
車がないと不便だなと思うところはどこか
車がないと「寂しいな」と思うのはどんな部分か

こういった話をゆっくりできたらいいですね。

3.困ってる部分の解決方法を考える

親が話してくれた「困りごと」に焦点を当て、解決方法を考えましょう。
この時、「自分を呼んでくれればいつでも送迎するからさ」なんて軽口はたたかない方がいいです。この先、本当に実現可能な方法で提案してください。

移動手段に困るなら、バスや電車での行き方を調べて書き出す、時刻表をプリントアウトする。スマホを使っているようで、あれば乗り換えのアプリを使えるようダウンロードする、などの手続きもしておくと良いです。
バスや電車に不便な地域でしたら、タクシーの利用も選択肢に入ると思います。
要介護の配偶者の送迎の足に欠かせなかったとしたら、ケアマネにお願いし、ケアプランに組み込んでもらば「介護保険タクシー」の利用も可能です。
そのほか、病院送迎の定額タクシー、買い物タクシーなどに対応している会社もあるので(例えば日本交通)、実家近くのタクシー会社をホームページで調べて、プリントアウトして見せると安心すると思います。
大抵のタクシー会社では配車アプリを導入していて便利です。もしスマホは難しいようならば、昔ながらの電話で呼び出しをすると簡単です。タクシー会社の電話番号を大きめに書いて、電話のそばに貼っておくと親切です。

買い物に困るようならば、ネット通販や宅配サービスを調べて一緒に選定するといいと思います。
申し込み手続きを億劫がるようでしたら、進んで協力しましょう。
小さい文字は見づらく、規約などわずらわしく思ってしまうこともあるからです。

4.免許返納には特典があります

運転免許を返納すると「運転経歴証明書」が発行されます。警視庁HP
この「運転経歴証明書」ですが、単なる身分証明だけでなく様々な優待が受けられます。
→美術館の優待サービス 相田みつお美術館 森美術館など
→文化施設の優待サービス 上野動物園 しながわ水族館など

また民間企業も多数協力しています。
→高齢者運転免許自主返納サポート協議会加盟企業・団体の特典一覧
デパートやスーパーの割引、補聴器やセコム、銀行の金利まで様々な特典があります。

5.免許返納 親をどう説得するか まとめ

先に挙げたNEXCOの免許返納の動画も「感動した」の声のほかに「こんなにうまくいくなら苦労しない」という言葉もあったようです。
もちろん、寄り添えば解決という簡単なものではありません。でも「ただ、ただ返納させる」目的のみにとらわれてしまっている場合は自分の視点が広がり、親を思いやるきっかけにはなると思います。

こうした免許返納についての記事では「親のいうことも聞いてあげる必要がある」などと言われます。
しかし、年齢を重ねた親の話を<聞いて「あげる」>という視点はおこがましくありませんか。
免許返納という親の人生の岐路に対し、子ども側が敬意を示す必要があります。

決して免許を取り上げたり、隠したりと遺恨の残るやり方をしないということが肝要です。
親に少しでも長生きして欲しい、親自身も周囲の人も傷つけることがないようにしてほしい。
こうした気持ちを双方に届けつつ、親の気持ちにもきちん耳をかたむけることができ、親自身が納得して卒業できるような説得になることを目指したいものです。

 

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