親が急に倒れた。入院した・・・。
病状もとても心配ですが、入院費の支払いも気になるものです。
各金融機関では、本人以外もお金を引き出せる「代理カード」(家族カード)を作成ができることをご存じですか。
親子でひとつの口座を共有し、それぞれカードを持ちお金をおろすことができます。
入院費や入院に伴う物品の購入など、親のためのお金を使う際に立て替え払いをするのは、最初は良くてもじわじわと負担になるもの。
ひとつ「もしもの時用口座」を作成しておき、「入院したときの保証金や、買いそろえるものがあったらこの口座を使う」と約束し、事前に10~20万円程度~お金を入金しておくのもいいと思います。
1.代理カードとは
キャッシュカード機能を、家族が利用できるもの。
ふつうひとつの口座ににつき、キャッシュカードは1枚ですが、代理カードを作成すれば、ひとつの口座を共有することができます。
作成の際は必ず名義人(親)本人が作成しなければいけません。
手数料は条件付きで無料~1000円程度です。
振込とは違い、名義人の口座に対して代理人が直接入出金する事が出来るので、口座名義人(親)と代理人(子)とのお金のやり取りにおいて「振込手数料」がかかりません。
作成できる家族の条件は、<同居人に限る>や<生計を共にする家族>というところが多いですが、中には<名義人が指定した家族を選択できる>銀行もあります。
それぞれの銀行で条件が異なりますので、利用中の銀行に確認を。この記事中に、主な銀行のリンクもありますので、参考にしてくださいね。
代理人カードの作成は名義人(親)が口座を持っている銀行に限ります。
2.代理カード作成する場合の必要書類
✅口座名義人の身分証明書
✅口座名義人の通帳、キャッシュカード
✅印鑑(銀行届出印)
一般的な銀行キャッシュカードの場合、代理人の身分証明書は必要ありません。生体認証カード等作成の場合、代理人の身分証明書が必要になる場合もあります。
3.代理カードを作成できる銀行
下記にリンクを貼りますので、代理人カード作成ページをご覧ください。
ゆうちょ銀行 HPに料金の記載ないため、無料と思われる(要確認)
みずほ銀行みずほマイレージクラブ会員 無料
その他の方 手数料1枚1080円
三井住友銀行 代理人カードについてのHP記載なし。電話で確認を。
三菱UFJ銀行 無料
イオン銀行 無料
ソニー銀行 手数料1枚1080円 ネットから申し込み 最大9枚まで発行可能
セブン銀行 手数料1枚1080円 テレホンサービスから申し込み
JAバンク 代理人カードについてのHP記載なし。規約のみ。
手数料無料のようだが、各JAバンク窓口へ要確認となっている。
また、通常代理人カードの発行は代理人の同行は必要ないが、JAバンクだけは代理人の同行が必要→JA横浜HP
代理人カードの発行なし(2019.4月16日現在)
◆住信SBIネット銀行
◆じぶん銀行
4.まとめ
急に入院した!などまとまったお金が必要なときのために、もう1枚キャッシュカードを作成し、子どもが預かっておくための方法を解説しました。
キャッシュカードは随時、お金を引きだすために親も使用しているもの。通常しまってある場所を聞いておいたとしても、たまたま持ち出したあとで他の鞄に入っている・・・ポーチや別の財布に入っている・・・なども考えられます。
ちなみに親にかかった費用については、引き出した用途についてその都度メモしておくと、後々、兄弟から聞かれたときに見せて説明することができます。通帳があれば、引き出した金額の横にメモしておけばいいのでさらに簡単です。
(手助けしないで、口だけ出す兄弟の登場は本当によくあります。残念なことですけれど・・・。
自分がいやな思いをしないためにも、少々面倒ですが、金額のメモは怠らないほうがいいです)