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厚生労働省ラヒホイタヤ「日中は保育士、夜は介護福祉士として・・・。」どれだけ働かせるつもり??!!

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ラヒホイタヤ とは、フィンランドの医療・福祉系の共通基礎資格のことです。
厚生労働省が少子高齢化で不足が懸念される福祉人材確保のため参考にしようとしていました。

ラヒホイタヤとは

フィンランド語で「日常的に寄り添う人」を意味する。同国独自の共通基礎資格制度。福祉・保険医療分野の10種類の資格を統合し、1990年代はじめから育成がはじまった。幅広い領域の知能や技能を身につけた上で職種を決める仕組みで、異なる職種への転職も容易。家事から医療行為まで利用者の生活に寄り添って行うことが可能。[/st-cmemo]

つまりつぶしがきくってことだね。

ラヒホイタヤは、下記10資格を統合して生まれました。

 【保健医療部門における7つの資格】

准看護師
精神障害看護助手
歯科助手
保育士
ペディケア士
リハビリ助手
救急救命士・救急運転士

 【社会ケア部門における3つの資格】】

知的障害福祉士
ホームヘルパー
日中保育士

(森川美絵、2009)

ラヒホイタヤは介護、看護、リハビリケアにおいて所定の教育を受けています。
皮下注射、吸引などについては、医師や看護職への技能披露を行い、許可を受けて一部は実施できるようになっています。

看護職とラヒホイタヤの業務上の区別は基本的にはなく、高齢者の心身の変調に応じて連携されたケアが提供されているそうです。

ラヒホイタイヤはフィンランドで中卒程度の資格。
とはいえ、 フィンランドの中学卒業年齢は通常16歳。7歳から9年間の義務教育の前に1年間(6歳時)の就学前教育が ある(2015年1月より義務化)ことには留意が払われるべきです。

ココがポイント

生活者と専門職の間の資格、フィンランドでは安定した職種とのことです

 

日本でも介護を担う方の業務範囲は拡大しています。 

介護福祉士及び一定の研修を受けたホームヘルパー等の介護職員、特別支援学校教員等は、下記を行うことが可能です。

○たんの吸引(口腔内、鼻腔内、気管カニューレ内部)
○経管栄養(胃ろう又は腸ろう、経鼻経管栄養)

医療や看護と の連携による安全確保が図られていること等、一定の条件の下で実施できるようになっています!
平成24年4月から 「社会福祉士及び介護福祉士法」に よる)

まあ、いままである程度本当は看護師不在のときや、訪問介護などの際にやっているけれど暗黙の了解で目をつぶっていたことを、きちんと資格取得というお天道様のもとに出してきたということではありますが、画期的でした。

さらにもしもですよ?介護福祉士さんたちが、ラヒホイタヤの機能を合わせ持ったら。

◎子どもの保育ができるいうことはすなわち。高齢出産が増加している中、ダブルケアが問題となっていますが、そうした居宅に伺い高齢者も子どもの保育も行うことができる。
◎医療的ケアが必要なお子さんのいる居宅へ伺い、喀痰吸引を行い、一緒に住む糖尿病の祖父母の血糖注射、インスリン投与なんてこともありそうですね。

うーーん。これはこれはとても素敵!!
たくさんの人間が出入りすることって訪問サービスを受けている方にはストレスになる部分もありますよね。落ち着かない。また、不穏になりやすい認知症患者さんにとっても落ち着いたケアが受けられ環境が安定します。
一人の人間がある程度裁量を持ってできることは望ましい姿かと考えます。

また、<歯科>というのがいいですね。
医療者介護者は「歯科領域」についてはまだまだ考えが及んでいない部分も多いです。
口はすべての臓器につながっている、口から予防、という視点に欠けている場合があります。様々な知識を蓄積しているラヒホイタヤがいることは健康寿命を考える上でも大変有意義。
私自身、歯科衛生士さんの専門学校で講師をしているため、歯科に対する考えを深めることができたと思っています。

ラヒホイタヤがいれば、多職種連携をしていく際には、職種間をつなぐ架け橋になることもあるんじゃないかな!

なんて考えつつ厚生労働省の
「医療・福祉人材の最大活用のための養成課程の見直し」を確認しました。
地域包括ケアの深化・地域共生社会の実現 平成28年7月15日)
日本版ラヒホイタヤですね。

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これらの資格取得者が複数の資格を取りやすくなるように動き出しているようです

【医療系】

看護師・准看護師・理学療法士・作業療法士・視能訓練士・言語聴覚士・診療放射線技師・臨床検査技師

【福祉系】

社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士・保育士

 

 うわっ残念。日本版には歯科領域が入っていない!

医療の面から福祉をみること、福祉の面から医療をみることは非常に有効だと思うのです。
福祉という生活面にスポットを当てる視点、医療の予防と治療という視点、リハビリ関係の方の残存機能の向上という視点、すべてが大切。
しかし、経験しないとわからないことも多いです。
各職種の言語チャンネルが違うので、多職種連携がうまくいかないこともあると感じています。

単に何でもできるラヒホイタヤ1人に担わせて、コストダウン、へっへへへへ、とずるい考え方ではなく
純粋に多職種を知ることは全人的な視野を身に着けることができるため、スキルアップしていきます。
そうすれば、対応する患者さんへ提供する医療や福祉が向上すると思うのです。

一方で、コレと決めた職種を磨いていくスペシャリストも必要。
認定看護師しかり、ひとつの道を究めて、周囲に研修、指導する職人の専門職も必要です。ここは大きな声で訴えたいと思います。

しかし

 介護・福祉の現場からは、大きく異なる技術や知識が必要な業務を1人でこなす事を求められる資格の一本化に対する反発もあります。

そんなこんなで、各方面と折衝した挙句に手打ちとなり、角がぽろぽろとれてつるつるに丸くなってしまったようで。
厚生労働省からの発表は

「保育士と介護福祉士が双方の資格を取りやすくする」
「いずれかの資格取得者には他方の資格の試験科目を一部免除したり、福祉分野全般の基礎研修の在り方を見直したりすることを想定」と報じられています。

新しい事始めるときってなんでも反対はあります。
そこを強行にやればいいということはなく、真摯にわかりにくいことを丁寧に説明していく必要があります。
今回の結論では、理念なき政策だったのかな、手っ取り早く人材確保しようってことだったのかな、と思ってしまいますよ。

保育士と介護福祉士の資格を取りやすくする、ってどれだけ正直ものなの政府。

壮大な目標はどこ行った!! 迷子!!

 

あんまり<少子化で人が足りないから何でもできる人を育てて一石二鳥!>という面が透けてしまうと反発を受けてしまうのも当然です。
例に上がっている「日中は保育士、夜は介護福祉士として・・・。」なんてどれだけ働かせるつもりなの??!!と思ってしまったもの!!

質・責任を問われ、たくさんの人に頼られ、たくさんの人を幸せにする保育士さん介護福祉士さん。
日本版ラヒホイタヤ資格を取るならお給料を大幅にアップしないとね!!ぜったい!!
月に5万円アップが適当ではないでしょうか。(常勤非常勤問わず)

しかし、私個人としては先に述べたように地域包括という分化していた専門職を統合する資格を新設し、視野を広げ、医療と福祉の向上をもたらす日本版ラヒホイタヤには大変注目しています。塩崎大臣は中長期的な課題とし、介護・福祉サービスを融合させる推進方策と、これらのサービスの担い手となる
専門職種の活用方策について検討するための検討チームを設置したそうです。

 

今後の展開に期待しています!!

また、私が力を注いでいるフィンランドをお手本にした<切れ目ない家族支援「ネウボラ」>についても近々記載していきます。

 

 

 

 

 

 

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