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親切心からのおせっかいな忠告にはご用心

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イチ看護師が相談業務をしていくことで気を付けていることをつらつらと

 わたしは看護師として、相談業務を主に仕事をしています。
相談業務で心がけていることは
「考えを押し付けない」
「自分の中にきっとある答えを一緒に見つける」
「とことん相談者の味方になる」ことです。

人にはいろいろな事情があります。みなさんもお話を伺っていると「ふつう」って何だろうとよく考えます。
自分の中では「ふつう」のことを周りに理解されないこともある。逆に自分と違うこういうことが「ふつう」なんだ、と枠を狭めてしまうことで、枠内にいない自分がおかしいと自分で責めて苦しくなってしまう、「ふつうはこうするんだ」と他者から言われてつらくなってしまうことがたくさんあることを感じています。

先日シングルマザーを選択した方のご相談に対応していたのですか、表情からみると非常に警戒した様子。
きっと何か言われると思ってしまっているんだな、と感じました。
<大丈夫、大丈夫。あなた自身が納得して決めたことを非難したりしない。ただひとりで抱えて困っとていることがあれば一緒に考えるから何でも話してほしい。>
そういった気持ちで向き合いました。
お話をゆっくり伺うと、ここにくるまで、あれこれ「親切心からのおせっかいな忠告」を周囲から受けてきた方でした。
警戒されるのも無理はないです。

仕事のこと、経済的なこと、子の認知、産後のサポート、様々な心配を具体的にどう動けば安心できるか、自治体サービスも紹介しながらお話を伺いました。
実際にひとつでも動き始めると、道筋が見えてくることもあります。どう動けばいいのかわからないとき、見通しがたたないときが一番苦しいと思います。

不安でパンパンになっているとき、信頼できる誰かに話をすることで、気持ちの整理も一緒にできると思うのです。モヤモヤが頭に浮かんでいるときにはどうどう巡り、迷路に迷い込んだ気持ちだったのに、言葉にすることで自分自身にフィードバックし、確認する作業を通して糸口が見つかることが多々あります。
相談後「気持ちが整理できました」と帰られる方がとても多いです。

看護師だから知っていること、相談者が知らない医療などについては助言や選択肢が増えるよう提示することは積極的にしたい。
自分の知っていることで役立ちそうなことは伝えたい。
けれど、「私の価値観ならこうする」ということは、相談者の思考の邪魔にしかならないと考えています。
また結論を急ぐこともよくありません。
人それぞれ考えるペースは様々。
熟考型、ひらめき型、行動派、慎重派、一歩進んで二歩さがる派、みなさんの歩みのペースに私が合わせていきたい。
長い沈黙も大丈夫。沈黙の時間は自身と向き合っている時間。待ちます。

私は占いもスピリチュアルなこともわかりません。
たくさんの方の生と死、病気や介護により変わる生活、ご本人の悩み、家族の悩みに看護師新人時代からまっすぐに向き合ってきました。
いつでもすべてを解決できるようなスーパーマンでは決してありません。
けれど、たくさんの方から学んだことは「自分で決めたことなら動き出せる」こと。

「どうしたらいいですか」と困っている方からよく聞かれます。
しかし、混乱しているのか、選ぶことが苦手なのか、そこに行き着いたのはどうしてなのか、紐解いていく作業を一緒にすることがモットーです。
価値観を一緒に探します。

病院を退職後、巡回入浴サービスで働きはじめる初日。そちらの主任さんに言われた言葉を今でも覚えています。
「あなたは病院しか経験ないのね」
「看護師さんって上からものを言うからひやひやする」
「こちらはサービス業。粗相があったらすぐにケアマネに事業者を変えられてしまうの。口の利き方にはよーく注意してくださいね。」
「病院みたくタメグチで話すことは絶対にしないでください」

全員がそうじゃないよ!と反発したい気持ちもあったのですが、事実、病院外の方にこう思われている側面もあるのだなと非常に考えさせられました。
様々な業種、他職種の方から客観的に言われた言葉は看護師を映し出す真実の一つだということを胸に留め、これからも真摯に仕事をしていこうとあらためて思います。

 

 

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