お葬式の準備をする上で必ず必要な遺影写真。ところが悩むことが多いのが、葬儀までの慌ただしい時間の中で行う遺影写真の選定です。遺影に適した写真はもちろんだけれど、その方らしいできるだけいい映りを選びたいもの。しかし
遺影を用意しよう思ったら、大分昔のスナップ写真しかない!
正面を向いている写真がない!
入院していて長い間写真を撮ってない!
写真に写りたがらないのでほとんど写真を撮っていない!
小さく写っている写真を引き伸ばしたらボケてしまう!
こんなことが起こりがち。
また最近の写真は病院にお見舞いに行ったときに撮ったものだから、脳裏に浮かぶ元気な姿をカメラにおさめておけばよかった、と思うこともあります。
遺影写真の事前準備について考えてみます。
1.生前遺影撮影とは
生前に遺影を前提とした写真を撮ること。正面を向き、お気に入りの服装とヘアメイクで写真撮影にのぞむことができます。
2.生前遺影撮影はどこで撮るの?
お気に入りの写真館があれば遺影のための写真撮影をしたい、と目的を伝えてお願いすればいいです。
ネット検索すると「終活写真」「遺影写真」「生前写真」という名前で写真館が出てきます。
私のプロフィール写真もこちらでお願いしましたがhttps://meetsmore.com/ 「ミツモア」 もプロの写真を手軽に頼めて便利です。プロのカメラマンが隙間時間を利用して個人仕事を受けている場合もあり、一般の料金よりお安くご利用できることも多いそうです。
また、葬儀屋さんの見学会やイベントで生前遺影を無料で撮影できることもあります。ホームページや新聞折り込み広告は要チェック!
3.デジカメや携帯で撮影した写真でもいいの?
むしろ加工が簡単なデジタル素材が望ましいです。加工技術があれば、顔色調整も場合によっては洋服がそぐわない場合に合成することも自由自在。ただし、あまり加工しすぎるのも考えもの。やりすぎないように気をつけましょう。
携帯写真でも遺影撮影は可能ですが、解像度を高くしておかないと引き延ばしたときにぼやけるので注意が必要です。
4.まとめ
「自分のお気に入りの写真館で生前にきれいな遺影を準備しておこう」と考えておくことはいいことです。ただ、自分のお気に入りの写真が遺影として望ましいか、というと家族にとってはそうでないこともあるので注意が必要です。
普段と違うメイクアップなどで別人のようになってしまうと、家族も参列者もお別れの席で違和感を感じてしまいます。
普段の様子にプラス丁寧にお化粧、お気に入りの洋服があれば充分。
家族が葬儀の時に遺影選定に迷わないため、ということだけでなく自分自身で満足感のある写真を用意できればホッとするものです。
「遺影写真」と気負わず、この年代の思い出の1枚と考え、気軽に楽しみながら撮影できるといいですね。