介護を行う「家族」。それぞれの生活や仕事、育児など抱えながら「介護」を行うことは並大抵のことではありません。
介護者家族が行き詰まらず、健やかに過ごせることはとても大事なことです。「介護者」としてだけではない面を持った家族。
同じ境遇の方がいないとなかなかわかってもらえないですよね。兄弟、姉妹すら環境や境遇が違うとわかりあえないこともあると思います。

■家族が実際相談の際に活用できるシート
公益社団法人 認知症の人と家族の会 愛知県支部「介護家族よりケアマネージャーに伝えたいこと」
介護している家族にも配慮したケアプランを作成してもらえるように、
家族からケアマネジャーさんに、家族の情報を伝えるための用紙を作成しました。
ご利用の際には「認知症の人と家族の会 愛知県支部」にメールでご一報くださいと。
地域包括支援センターの職員やケアマネージャーに直接伝えられるのであればいいけれど、親が遠い距離に住んでいることも多いと思います。また近くに暮らしていても忙しそうで伝えることに躊躇してしまう、何から伝えていいかいざとなると言葉に詰まってしまう、ということもありますよね。
このシートを使うことで、端的に自身の考えや状況を伝えることができます。
受け取った側も、書面でまとめて一読できるのはありがたいと思います。
■介護者の身に何かあったときに引き継ぎできるシート
一般財団法人 全国介護者支援団体連合会「ケアラーのバトン」(緊急引き継ぎシート)
〇シートには、「バックアップ介護者の氏名や連絡先」「要介護者等に関する引き継ぎ事項」などを明記し、家族等関係者とあらかじめ相談しておきましょう。
〇引き継げる介護者が身近にいない場合でも、救急や医療・福祉関係者などが確認できるように準備しておくことが大切です。記入できる項目をすべて記入しておいてください。
親の介護をしている、高齢者が高齢者の介護をしている、見守りが必要だけど介護サービスにつながっていない家族がいる・・・そんな方もたくさんいらっしゃると思います。ケアをする人自身に何かあったとき、スムーズに引き継げるシートです。
まさに命のバトンですね。
■家族介護者支援団体の情報
介護者が地域で孤立しない、仕事や人生をあきらめなくていい社会の実現を目指し、介護者サロン立ち上げや電話相談などを行っています。
離れて暮らす親の介護を考える会です。遠距離介護を行う家族介護者を支援するためメルマガ発行、オンラインセミナー、オンラインサロンも行っています。
中でも「遠距離介護に役立つデジタル冊子」は必見です。
「遠距離介護の準備に役立つ冊子」
「あなたの遠距離介護ノート」
これは無料でいいんですか???!!!という読み応えある冊子です。
介護離職を防ぐ、ダブルケアの支援は少しづつ進んできています。ネットの活用は、忙しい方の味方ですよね。
また地域包括支援センターでもこうした介護者支援の取り組みが行われています。理解者がいることは大きな支えにもなります。問い合わせは介護対象者の住民票がある地域包括支援センターにご相談くださいね。
番外編はこちら 【case23】番外編 二世帯で暮らすということ
他の話も読んでみる⇨【case19】第1話 このまま、ふたりで暮らしていきたい