また出た。「Who are you?」あなた・・・急に・・・誰ですか案件。
介護状態になり貯金と年金管理をどうするか、と悩むとあらわれる
余命宣告されて自宅を売却するか、と悩むとあらわれる
認知症が進み今後の資産管理どうしようか、と悩むとあらわれる
いままでほぼ関わっていない聞いたことない親族が急に大きな声で主張しはじめる。
田舎に暮らす弟の次男だとか、妹のいとこの税理士だとか、長男の嫁の姉の医師だとか、昔かわいがられたことがある甥だとか。
いままでの経過も流れもすべてひっくり返す方たち。
成年後見制度などをすすめても手数料を嫌がり話が進まない、もよくあるある。
そんなに資産ないし~と思っていても、「老後の蓄えくらい」と貯めているお金。
その「小金」でもめるのです。
さらに悲しいと思うのは、自分の大切な人生の意思決定を望んでいない人に管理されてしまうこと。
なるべく入居金の安い高齢者施設を選択される、とか本当に悲しい。
その人がいちばん過ごしやすい場所で選ぶのではなく、お金で動かれてしまうって本当に悲しい。自分のお金なのに。
また、お金だけでなく病気や老いは、選択の連続です。
「施設か在宅か」「住宅改修するか引っ越しか」「胃ろう造設するかしないか」「自宅の片付けは誰がどう手助けするか」「誰が主で病院やケアマネから連絡を受けるか」
誰が優先して動くか決まっていないのでみんなで迷うのです。
昔のように長男絶対主義ではないからこそ、兄弟で意見がぶつかる。
子どもがおらず、どの親族も特別に親しくないために決定する役割までは背負えない等・・・。
こうして本人のために、と真剣に考えていてもぶつかることはあります。だってそれぞれの意見、考えや生活、そして本人との距離感が違うのですから。親族達が悩むことも多々あるのです。
元気な時にぜひ行って欲しい。
自分のしあわせ、意思を大事に最後まで過ごせるように。
エンディングノートにある「介護についての決定事項は次の順番で頼みたい」を記入しておきましょう。そして決定事項の順番についてはきちんと、本人たちにも伝えておくことが大切。
ちなみにこのページには「介護についての手続きや決定事項は次の順番で頼みたい」とあります。いえいえ、手続きなどはむしろ兄弟がいるなら協力しあうべき。家が近い、シングル、長女、など頼まれやすい人たちだけが介護を抱え込むことがないようにしなくては。ここで大切なのは意思決定事項を誰が担うかをあきらかにすることです。
医療技術が進歩した今、介護状態で最後まで生き抜く可能性があります。
自分の人生をあなたの価値観に沿って生きられるように。
あなたの人生の最終段階の決定をする時に、大切な人が悲しい思いをしないようにするために。
もめないために。
抱えすぎないために。
大切なお金を適切にちゃんと自分のために使えるようにするために。
意外に大切なこのページ。よーく考えて記載してくださいね。
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