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エンディングノートの書き方講座①エンディングノートを書く気になる方法

こちらは看護師でエンディングノートプランナーのブログです。
エンディングノートを買ってみたけれど1ページも書いていない・・・
エンディングノート買ってみたけれど開いてもいない・・・
いや、開いてはみたよ?でも書く気がおきなくて・・・
親に書いてねって渡したけれど1ページも書いてくれない・・・

わかりますよ。差し迫っていないことを書くの億劫ですよね。「まあ書いておいたほうがいいんだけど」と頭の片隅で思っていたとしても億劫。子どもからプレゼントされたからといっても今必要に迫られていないのに書くのは億劫だと思います。必要に迫らなければ人は動けないし、書かねばならない内容は重いし、そもそも考えたくないと思うかもしれません。

書き方云々より、今回はその手前。 エンディングノートの書き方講座①~エンディングノートを書く気になる方法~をお伝えします。

1.はじめに

書きやすい筆記用具を用意しましょう。

書きやすいボールペン+修正液
シャープペンシル(鉛筆)+消しゴム
どちらでも構いませんが、修正液だらけになると「あーやる気なくなった!!」となりそうな方は鉛筆がいいでしょう。エンディングノートは、自分の言葉を書き残すものであり、法的拘束力はありません。このため、間違えたら修正液で消してもいいし、鉛筆で書いて書き直しても構いません。訂正印もいりません。

ただしフリクションなどの消せるボールペンはやめましょう!!なぜならば、暑さで字が消えてしまうからです。一応消えた字をもとに戻す方法として、家庭用冷蔵庫の冷凍室でマイナス10度以下の環境下に置けば字が戻るようですが、冷やす手間もなかなか大変ですしやめておいたほうが無難です

2.「エンディングノートを書こう!」やる気を出す方法

はじめにタイマーを10分にセットしてください。
次にとりあえずページを開いてみましょう。
そして10分だけでいいから書くと決めてください。10分くらいならやれそうな気がしませんか?
まずはハードルはできるだけ低く設定するのがポイント
たくさん書かなきゃ!と果てしないゴールに向かわなければならないのがやる気を削ぐ原因でもあります。
この「やる気」は、じぃーっと待っていて満ちあふれてくることはまずありません。「やる気」は少しだけでも取り組んでみることで沸いてきます。
身近なゴールとしてまず10分。たった10分くらいなら書けるところは限られます。

基本情報を書くページが1ページ目に設けられていますから、まずそこを埋めることがトライしやすくおすすめです。
最初に名前を書きます。次に生年月日を記入。
基本情報を記入すれば、だいたい10分経つと思います。
「ピピピピピピピピピピピ」タイマーがなったら即終了。おつかれさまでした。

えっ?これだけ?


はい。これがコツです!!

書きはじめに張り切って手が痛くなるほど進めたり、「あー!疲れたー!」「肩が凝るほどに書いた!」という頑張りは、はじめのうちはNGです!理由は次回、確実にやる気が起きなくなるからです。「こないだ大変だったんだよな」と気が重くなるからです。
「全然余裕~。もう少し書きたいくらいだわ」「あれしか書いてないからちょっとでも進めようかな」と思えるのが理想。
ゼロからイチにするのは大変です。1ページも書かないエンディングノートはすっかり忘れて、数ヶ月でも下手したら年単位でも放っておけます。でも、少しでも書き始めたエンディングノートはちょっと気になってしまうのが人間の不思議なところ。

この「ちょっと気になる」は心理学的にも証明されていて、ツァイガルニク効果といいます。

いくつかの課題を学習するに際して,それらの課題を完全に学習した場合よりも未完了の場合のほうがその課題の種類がよく想起されるという現象。未完了課題にはこれを完了させようとする緊張が残存するために保持度が強まるとされた。 出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ちょうどよく終わらせるよりキリが悪く、心残りがあるほうが気になって手をつけたくなるのはブリューマ・ヴリボヴナ・ゼイガルニクの実験結果で明らかにされています。「続きはCMの後で!」が気になるのも、朝ドラの続きが気になるのもそう。こうした人間のしくみを活かして、精神的にも、物理的にもいったんハードルをさげて、ひとまず取りかかることが大切。
最初は書き足りないくらいがエンディングノートを書くやる気を継続させられるコツです。

3.エンディングノートを書き進める方法

2回目以降はどう書き進めるか。
2回目にページを開いたということは書き進める意思が芽生えたということです。プラス5分して、トータル15分間と負担にならない程度に少しだけ書く時間を増やしましょう。するする書けそうなページがあれば、ページ順通りでなくてかまいません。好きな箇所を思うままに書いてみてください。

いやいや、書きたいところは特にないけどどうしたらいいかな、という方におすすめできるのは「備忘録」としてのページです。
生きていれば何歳であっても、家族がいても、シングルでも病気になったり、災害にあったり、ケガをしたりと思いがけない状況になることがあります。
そんなときに、このエンディングノートが役立つように記入しておくといいでしょう。今、役立つかもしれないことを記入するのは取り組みやすいです。

□ かかりつけの病院、いままでの病気や現在抱えている病気、内服薬
⇨薬はお薬手帳のコピーが医療機関でも確認しやすいです。最新ページに更新するのを忘れないようにしてくださいね。
□ 加入している保険会社、保険の種類、証券番号
⇨病気、入院、災害などの際これを見れば一発でわかるのは便利。
□ 預貯金口座一覧
⇨緊急時、当座使っていい口座について記載しておくとよい
□ パスワード類
⇨特に携帯ロック解除、PCの暗証番号、アップルID、Google ID、マイナンバーパスワード

パスワード類は、メモで雑多に覚え書きしていたり、記憶勝負でしょっちゅうパスワード難民!なんて方もひとつにまとめるチャンスですよ。

そしてエンディングノートと共に、健康保険証、介護保険証、印鑑の置き場も記しておいてくださいね。

4.まとめ

取り掛かる時の精神的、物理的ハードルを低くすることで、エンディングノートを書く気になるものです。
茂木健一郎さん『脳を活かす勉強法』でも勉強への心理的障壁を少なくすれば少なくするほど、勉強に取り掛かりやすくなることが書かれています。
書き始めて軌道にのれば、自分の書いておこうというペ-ジも増えていきます。そして埋まっていくノートを見れば満足感、充足感が出てきます。
脳の仕組み、人間の中途半端が気になる心理的仕組みを活かしながら、書けば絶対に「書いておいて良かった」と思うエンディングノートに取り組んでいけたらいいですね!

「圧倒的な量に挑戦!一息つく間を与えず作業をこなしていく」
「段取りを長くしない。思い立ったときに、パッと始める」など、脳を喜ばせる方法、集中力が上がる脳の活かし方をイラストや図を交えながら解説してくれるコチラの本↓↓参考文献に利用しました。わかりやすいです。


本当に使って良かった!エンディングノート ランキング

医療・福祉現場で約15年働いてきた看護師であり、エンディングノートプランナーが作成した
本当に使ってよかった「エンディングノート」ランキング。

みなさんにピッタリ合うエンディングノートが手に入れられるようにしたい。
そんな思いからすべて自腹で購入!
中身を吟味しランキング作成をしました。ランキングはいいものが見つかれば変動します。お役に立てたら幸いです。

1位 「もしも」の前に作っておきたいエンディングノート

かゆいところに手が届くエンディングノート。
目が悪い方、マス目に字を小さく書くのが難しい方、老眼・白内障・緑内縁など小さな文字が見えにくい方には記入欄が大きく、読みやすいでのでおすすめです。両親へのプレゼントなどにも最適です。
必要な情報が網羅されているにも関わらず「たくさん書かないと」というプレッシャーを感じさせない内容。
かつ、思い出や未来に向かっての気持ちの整理もできて、単なる終活という意味合いだけではないのがとても良いです。

2位 そのまま書ける!パソコンでも使える! 明日のための「マイ・エンディングノート」

両親にプレゼントしても、若い世代が記入しても、配偶者と書いてもよいオールマイティーなエンディングノート。
文字を書くスペースが大きめで、ぎっちり詰まっていないので目に優しい。
特筆すべきはやはり2冊組であること。財産関係は分けて保管して、必要な人にしか見せたくないですよね。
またパソコン入力を希望されていた方には、CD-ROM付きはありがたい。
星5つにならなかったのは値段です。2000円超えは割高に感じてしまいそう。しかし、内容とCD-ROMのことを確認すると妥当なお値段だなと思います。
本当に使って良かった!エンディングノートランキング2位にランキング入りしました。ランキング入れ替わります!
充実した内容含め、幅広い世代におすすめできます。

3位 MY Life これまでとこれから自分史年表+エンディングノート

「人生の終着地点を考えることで、今をよりよく生きる」ことを実現できるエンディングノートの決定版。
K&B PUBLISHRS 旅のガイド本「るるぶ」の出版社。終末期やエンディングに特化していないため、幅広い年齢層が利用することができます。
これまでのあゆみや思い出を振り返りまとめられる自分史機能+「これからのために」「もしものために」を記入できるエンディングノート機能が1冊にまとまっています。
自らの人生観を整理しつつ、楽しみながら記したい方なら、若者~中高年~老年期とどの世代にもおすすめ。
(簡潔に終末期のことのみ記したい方にはおすすめできませんので注意)

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