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食事でむせるときに工夫すること

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療養型病院でヘルパーをしはじめた友人との雑談していたときのこと。
「ミキサー食」の話が出ました。
初めて目にして「え?!なに?この食事は!?」とびっくりしたそうです。

そうか。知らないものなんだな。

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みなさんはミキサー食ってご存知ですか。

ピューレ・ペースト・ミキサー食など。通常の食事に、必要に応じて出汁などの水分を加えてドロドロの形状にしたものですお皿を傾けるとゆっくり流れます。

食事の形態は医師の指示にて決定します。
☑ 残歯数
☑ 義歯の有無
☑ 唾液の分泌
☑ かみ合わせ
☑ 咀しゃく
☑ 噛み切る力
など総合的に判断します。

嚥下(えんげ=飲み込み)運動の評価については、誤嚥性肺炎のリスクを避けるために大切です。誤嚥性肺炎は、高齢者の死亡原因の上位に挙げられる病気ですので、誤嚥しないように工夫する必要があります。

なぜ、食事の形態を工夫しなければならないのでしょう?

摂食嚥下機能が低下した人に適正な形態の食事を食べることは、低栄養予防の観点からも、窒息予防の観点からも重要です。ひとが、食事をするときに最低限備えていなければならないのは、嚥下(飲み込む)機能です。しかし、その前に、食べ物を口の中で細かく粉砕したり、粉砕した食べ物を唾液と混ぜてまとめ上げる機能が求められます。これらは、咀嚼(噛む)機能と言い、これらの機能がどの段階まで維持できているかどうかで、どんな形態の食事にするとより安全に、さらにはしっかり栄養がとれるのかの多くが決まってきます  『嚥下調整食学会分類2013』より引用

ishiko
具体的には「食べてるときにやけにむせるな??」と思ったら食事形態の見直しをしましょう。

介護施設、療養型病院では当たり前のように「噛む力がない」「入れ歯が合わずぱかぱか」「嚥下機能が弱い」方に、キザミ食やミキサー食を提供しています。

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日本摂食嚥下リハ学会HPホームページ:
http://www.jsdr.or.jp/doc/doc_manual1.html『嚥下調整食学会分類2013』を必ずご参照ください。

食べられない理由は何でしょう?

1.入れ歯が合わず上手く噛めない場合

長らく義歯を装着していないと、合わなくなります。顎関節や口腔周囲筋の廃用性萎縮が進むためです。
食事形態や経管栄養、胃ろうになっても必ず毎日清潔な義歯を使いましょう。

また、部分入れ歯は合いにくくなることが多いです。ひっかける部分がうまくひっかからなくなっていることもあります。また、残った歯は磨きにくく、汚れやすいです。
口腔ケアが行き届いていないと、まっ茶色の汚れが付着していることもあります。
歯の健康は、嚥下機能や誤嚥性肺炎防止に効果があります。
定期的に歯科医の受診(または往診)、歯科衛生士さんによる歯のクリーニングをしていきましょう。

なお入れ歯は、食べるという機能のほかに
発音が明瞭になり、周囲とのコミュニケーションが取りやすくなる
表情が豊かに見え、周囲の人や自分に対する関心を高める
という大切な利点もあります。
 

2.嚥下(飲み込む)が弱い場合
→ゼリー質の食事にする(つるんとしていて嚥下しやすい)

在宅ではプリンも人気です。(なめらかプリンはなめらかすぎてむせやすいので推奨しません)
嚥下が悪いという事でDr指示通りにミキサー食に変更したら、喉がゴロゴロ(痰がからむこと)が多くなった。なんていうか、食後にずっとゴロゴロうがいをしているような音がする。こんな方はミキサー食・ペースト食で誤嚥性肺炎を起こす危険が高いです。
食事機能を身近で見られるからこそ気が付くことができる患者さんの食事状態。
主治医にすぐに相談し、ゼリー質の食事形態へ変更をしてもらいましょう。

 

3.食後の内服について。

ミキサー食、ペースト食が間もなく食べ終わるあと最期のひとくち、ふたくち。
残ったところに食後の内服薬が登場。粉薬を何種類も入れてミキサー食とかき混ぜて
口に入れておしまい。
看護学校では「絶対やってはいけないこと」と習ったことです。
食事の味も変わるし、人間の尊厳を冒しているということが理由です。
大学病院時代の3年間は食事に薬を混ぜるのは、看護職の怠慢と思っていました。だから忙しくても教えを守っていました。
だって人間の尊厳は冒したくないですから!!

しかし、地域病院や高齢者施設、在宅で仕事をするようになると「この理想って。患者さんのために果たしてなっているのかな」という疑問に変わりました。

なぜならやっとこさ、食事を召し上がった方にあらためてたくさんの内服(人生の歴史が長くなると、たくさん内服されている方が多いんです)と水分を摂取するのが大変そう。大量ですから。
ミキサー食に混ぜてしまったほうが、薬とよくからみ、苦痛なく飲み込めることがあることを知りました。そして、患者さん自身も、ミキサー食にまぜることを希望される方がいらっしゃるのです。

もちろん、時間がないからと何も考えずに食事に混ぜまくることはしたくありません。
理想は知っているうえで、型を崩していくというイメージでしょうか。
「飲みやすいこと」を最優先にされる方には応えることも必要と学びました。

4.食事介助の実際

ミキサー、ペースト食は見た目には「うっすらピンクが鮭か」「緑はほうれん草」などメニューを見ないとわかりません。病院や施設ではメニューをチェックし「お魚好きですか」「次はご飯にしますか」など原型のメニューを確認し、お伝えしながら食事介助を行っています。
宅配食も上手に利用し、介護される方が疲れすぎないように頑張りすぎないことも大切です。
お一人暮らしの方にも利便性がいいと思います。
レンジであたためるだけの宅配食を見つけましたのでリンクを貼ります。
ほかにもいろいろあると思いますので探してみてください。

食べることは生きること。食事摂取が続けていけるよう適切な支援をしていきたいです。


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