ブログ

「通りすがりの看護師です」とはじめて言った日

投稿日:

免許証取得時、会社の研修、消防署の講習・・・救急の場合の心肺蘇生やAEDの使い方などを、学ぶ機会も多いですね。できるだけたくさんの方が関心を持つのは素晴らしいことだと思います。
先日、目の前で人が倒れている場面に遭遇しました。

家族旅行で伊豆に行き、観光で長い長い吊り橋を渡ったときのことです。
ふと前方をみると仰向けに倒れた女性が。
男性が大丈夫ですか?と声をかけるところでした。

私はとっさに持っていた鞄も放り投げて駆け寄り、声をかけました。
意識レベルⅠー3レベル。呼びかけに反応し、うなづくもののお話は出来る状態ではありません。
脈拍は80回/分程度、正常。四肢末梢はあたたかい。呼吸は浅いが規則的。
男性が、救急車呼びますか?と。
「呼んでください」と答えるとすぐに、119番通報。
症状を説明すると、あなたは添乗員さんといっしょの看護師さんですか?と聞かれました。
「いいえ、通りすがりの看護師です」

脈拍をとりつつ、めがねをはずし、衣服をゆるめていると、救急救命士の女性がとおりかかり、いっしょに介抱。
観光施設の職員さんがAEDと毛布を持ってかけつけてくださいました。
するとアジア圏の女性が。医師とのことでした。英語のみでしたが、一緒に付き添ってくださいました。
そのほかにもとおりがかりの女性が「看護師ですけど何か手伝いますか?」と。さまざまな方がこえかけをしてくださる状況でした。

山中なので、救急車到着にどのくらいかかるのかわからない状況。
気温も平地より低め。はっきりわかりませんが一桁台でしょうか。
毛布はかけたものの、冷たいコンクリートの上で、さらに人目にもさらされている状況。
アジアの医師の方が「WARM ROOM」

脈拍は変わりませんが、呼吸は時折深く、いびき様。意識障害もすすみ、刺激に対しようやく開眼するか反応する様子。
意識レベルが低下しています。

ストレッチャーがきました。
男性達が何人か手伝いにきてくださいましたが、脳卒中の可能性も高く、力ずくでなく毛布を広げ、平行移動したいところ。
毛布を差し込む際、手助けしてくれたた女性があうんの呼吸。どうりで看護助手さんでした。

こうして担架にのせ、救護室へ。
転落の危険があるので両側を医師、救命士さん、わたし、看護助手さん、看護助手さんと一緒にきた男性で、救急車の到着を待ちました。
脈拍、呼吸を常に観察、声かけをしながら、急変に備えました。

30分近くたち、ようやく救急車が到着しました。とても長く長く感じました。
救急隊に引き継ぎ終了。

今回の件で知ったことは、周囲の方がたくさん声をかけてくださること。
できることはしたいと思って、たくさんの方が見守ってくださることです。

そうそう、救急隊の方が急変したらもう一度119番してください、と言っていました。
心肺蘇生やAEDなどの指示を出してくださるそうです。

たまたま今回は医療従事者がいましたが、そうでないときも多いでしょう。
救急車を待つ心細い時間に、とても頼れる言葉だなあと思いました。

またあわてると119番が出てこないこともあるようです。
救急車呼んでください、よりも119番通報してくださいと具体的に伝えるのがベター。

あの方が適切な処置を受けることができ、無事でありますように。

-ブログ
-

Copyright© エンディングノートを作ろう! , 2019 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.